寒い季節、クラシックなバイクに乗っていると、無性にツイードのジャケットが着たくなります。
たとえば、暖かニットにハリス・ツイードのジャケットなんて、ヴィンテージ・バイクとの相性は抜群です(ロンドンで見つけた、1960年代のDunn&Coのジャケット)。
つい先日までは、これで、気持ちよく乗っていられたのですが、12月になると、いかんせん、風が冷たい。
そこでオススメなのが、ミリタリーのジャケット。
動きやすさや機能性は、一般服と比較にならないほど、細部まで考えられていて、ファッション性に関しても、マルジェラやストーン・アイランドが実証し続けているように、妙に衒っていない、つまりデザインのためのデザインになっていないところが、仕事をする、移動をする、などのミッションを遂行し続ける男たちにとっては、程よくフィットするデザインなわけです。
たとえばこちらの、オーストリア軍パラトルーパー(パラシュート部隊用)ジャケット、

中綿や裏地ライニングなどを張っていない、一枚仕立てのジャケットながら、生地の機密性から、インナーをほっこり暖かくしておけば、バイク乗車時も寒さとは無縁です(個人の感覚によりますが)。
このジャケットは、オリーブとブラウンの中間色のような色味も良くて、首の防風は完璧、ジャケットの裾がチト出ていますが、春も着られる生地の厚さです。
アウトドア・ブランドのノースフェイスなどの厚手の一枚モノのアウターシェル(外殻)の中にインナーダウンを着るような感じですね。厚手のダウンは動きが規制されることからも、個人的には、バイクにはちょっと(?)です。でも、ちょっと前までのカナダグースのダウンベストは、冬のバイクにも、ヘビロテ活用していますが。
冬のバイクにオススメのミリタリー・アウターはまた、ご紹介していきます。